一般社団法人
諏訪市医師会
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『気は身体の内にあまねく行きわたるべし。むねの中一所にあつむべからず。いかり、かなしみ、うれひあれば胸中一所に気、とどこほりてあつまる。』貝原益軒(かいばらえきけん)著「養生訓(ようじょうくん)」の一節です。過度のストレスは胸のつかえを起こし、体調不良（自律神経失調）を招くと言っています。不安・不眠・頭痛・肩こり・頻脈・胸のつかえ・食欲不振・腹痛・便秘・下痢(げり)・手足の冷え・発汗などのうち複数の症状があり、検査で異常がないと判断された人で長い間症状が取れない場合は、自律神経失調症が疑われます。生き物は生きている限り常にストレスにさらされています。欧米では最近の研究から、ストレスの蓄積がある状態（私は自律神経失調状態と考えています）でさらにストレスが加わると死に至る危険があるとして、これをキラーストレスと名付けています。また、ストレスをいかに減らすかの研究では、運動・ヨガ・太極拳・瞑想(めいそう)・呼吸法などが有効とされています。日本でも過労死が問題になり、2年前から全ての会社にストレスチェックが義務付けられました。
さて、ストレスと自律神経の関係の一端を紹介してきましたが、特に女性は女性ホルモンの変動で生じるストレスが心身に与える影響が大きいと思われます。より良く生きるため、改めてストレスの有無を点検し、自分に合った方法で除去に努めてください。T.A.
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